防災の日 9月1日

令和5年の防災の日

防災食ってどういうこと?

改めまして、『防災の日』にどんな備えをされているのか、
どんな風に考えると、日常的に簡単にできるのかを
防災の日ですが、防災食についてだけ、
豆菓子屋(食品を製造している)の立場から、少しお話しをさせていただきます。

防災食として、認定(?)を頂くにはまず賞味期限が5年必要なんです。
という事は特別なパッケージ加工をしなくてはいけません。

豆菓子は栄養価が高く、お腹も膨らむ、味付けが色々あるのでピッタリなのですが
パッケージ加工が…

豆菓子屋ならどうする?

豆菓子屋として、新しいパッケージ加工の機械をいれて、賞味期限を5年に延ばす?

いいえ、それはどう考えても美味しくない。
賞味期限は美味しく食べて頂ける期間です。
腐るものではないのですが、豆(ピーナッツや大豆、ナッツなど)の酸化が進み、油臭くなる
勿論特別なパッケージ加工なら、そこは抑えられると思いますが、作り立てが美味しいに決まっている。
食品ロスの観点から、賞味期限は色々問題になっているのはわかっているのですが、

作り手として、『今が美味しい期間なんです!是非食べてしまってね』は当たり前のことではないでしょうか
ご飯を作った人が『冷めないうちにお召し上がりください』とおっしゃるのと同じです

どうすればいい?
勿論、余分な買い込みをやめればいいんです。
作りても余分に作らなければいい。

豆菓子屋は、ロット管理をそんな風にさせて頂いています

防災食のストックの仕方

いつも買いに来てくださる近くの大学の教授

女子11

『先生、いつもありがとうございます』

男子1

『妻が、これとこれが無くなったから補充しといてねというので』

女子11

『先生、補充という事は防災食の考え方ですよね?』

男子1

『私達夫婦は、防災食は普段食べているもので保存のしやすいものはストックをして
 無くなれば補充という風にして、何かあれば普段食べているものが食べられる安心感を大切にしようって
 いつもはなしてるんですよ、勿論冨士屋さんの豆菓子もその一つです』

女子11

『私の防災食の考え方と同じです!普段食べなれた物をやはり賞味期限内で食べてはストックする
 その考え方なら、賞味期限が5年とか要らないですよね、勿論市町村などが公の場のストックを持っているには
 賞味期限が長いものが必要かもしれませんが…』

男子1

『大切だと思っていることは、家族で意識をしておくことだといつも話し合っていますよ
 冨士屋さんの豆菓子は栄養価、触感、味すべてが私たちのお気に入りですからね』

女子11

『そんな風に言っていただけるとホッとします。いつも美味しく召し上がっていただけるように頑張らなければ!』

食品のストックはどんなものですか?

ご飯を簡単に炊けるものや、おかずなど、市販で色々美味しいものが販売されています。
阪神淡路大震災の年の10月に3代目社長と嫁は結婚をしました。
あの頃は、防災食といえば美味しくないもの…、とにかく水!容器不足!
震源地から遠く離れた大阪の端っこから、社長は神戸にある得意先へポリタンクに水を入れ
配達用のトラックで運んでいました。
あれから28年、その間に東日本大震災。
東日本大震災では、阪神淡路大震災の教訓がありましたので、豆菓子の甘い系で少し噛み応えのあるもの
ビタミン、亜鉛などの栄養価の高いナッツなどを、現地のボランティア活動をされている方と一緒に
何度もお届けさせていただきました。

世の中は、災害に合われた方の栄養、美味しさなどを色々考え防災食を作り続けてきて、
素晴らしい市場が出来上がっています。

そこで、『お菓子』はやはり二の次になってしまいますので、備えがあまりありません。
被災された方の冷え切った心を癒せるのは『お菓子なんです』
特に子供たち、綺麗な色やちょっと贅沢な味、ホッとする甘さ、小腹を満たすもの、触感。
東日本大震災後の豪雨などで被災されたところでも、豆菓子は喜んで頂きました。

東日本大震災でお配りした豆菓子

こんな風にストックしてみませんか?

分かりやすい場所などにチャックタイプの豆菓子を色々と飲み物(ティーパックなど)を一緒に揃えてみるのも、よいのでは?

チャックタイプの豆菓子とコーヒーと紅茶のパック

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豆菓子屋の嫁の防災に対しての備えは…
工場がつぶれなければ、食べるものも、水の貯水槽もあるので、避難所にできるんじゃないか?
なんて考えています。
勿論、災害の大きさによりますが、お役に立てる豆菓子屋でありたいと常に思っています。

この記事を書いた人

3代目の嫁

大阪府富田林市で3代続く豆菓子屋「株式会社冨士屋製菓本舗」屋に嫁ぎはやン十年。
経験したことのない仕事を次から次へと教えてもらい、菓子職人さんがこなす豆菓子製造以外は何でもこなします
ネットショップの実務から商品開発、QVCテレビショッピングに出演しての実演販売、大阪高島屋、阪神百貨店など京阪神地区のデパートでの催事販売、お客様とのライブイベントなど楽豆屋の「なんでも屋さん」です。
大阪産の豆菓子を通じ、楽しさを覚え次から次へと仕事を増やしています(笑)。豆菓子が世界一大好きな豆菓子屋の三代目の嫁、毎日豆菓子が食べれてとっても幸せ♪