豆菓子屋の三代目の嫁ひとりごとブログVOL.11

豆菓子屋の嫁はなんでも屋さんです

2月のご挨拶まだでした(*´з`)

ご無沙汰しております。
三代目嫁です(笑)
元気にしておりましたよ!
節分やバレンタインデーで四苦八苦しながら、
食っちゃね、食っちゃね、呑み、呑み…
それで、妊婦以来の最大体重になりまして
これは折り返し地点、ここまで太ったらあとは痩せるのみ!
なんて自分にも、周りの人にも言いながら…( ;∀;)
健康が一番です。
服は入りませんが、福は入ってきてます(うまい!)

お電話頂いて盛り上がる話

雀の玉子の出荷時のケース

話はお客様とのお電話です。
年に1~2度だけ、生協(パルコープ)さんで雀の玉子の販売をして頂いています。
サイトで販売しているタイプではなく、スーパーさんで販売しているものと同じものです
主に南大阪での販売で『万代スーパー』『近商』『スーパーマーケットサンプラザ』『コノミヤ』
どのスーパーさんも問屋さんからですので、どの店舗で並んでいるのかはわかりません(‘◇’)ゞ

パルコープさんで販売をして頂いた後1週間後位には必ずお客様からお電話がかかってきて、
皆様口を揃えて「雀の玉子の販売場所を教えて欲しいんだけれど」

「失礼ですが、どちらにお住まいですか?」←北側の方と分かっている私あえて聞きます
パルコープさんの大阪の北側の販売なんでなので…

会話がすすむのですが中々販売場所がなく…
ついついお客様と長電話をします。

お客様:「これね、名前が懐かしくて買ったのよ」

私:「皆さんまだ作っていたのねとおっしゃいます」

お客様:「あら、失礼よね(笑)でもこの味を食べて、あぁこれをまだ作ってくれてるんだと思ったの」

私:「大阪でも何社か作っているのですが、昔ながらの製法は恐らくうちだけだと思います」

お客様:「たまたま生協で1袋だけ買ってみて、いまなんでもっと沢山買わなかったの?って自分に問いただしてたのよだから思わず電話してしまって」

私:「そのお言葉が一番嬉しいです。私も毎日食べていまして、幸せです(笑) 弊社から直接発送させていただきますよ」

お客様:「あら、羨まし(笑) 嬉しいわそうしてくれる?何個から送ってくれるの?」

私:「勿論、1袋からでも発送はさせていただきますが、お電話でのご注文は代引きのみでの発送なので、手数料300円と10,000円以下は送料を800円頂いております」

お客様:「あら、色々とついちゃうのね…何個にしようかな…」

私:「申し訳ないです。ただ交通費だと思っていただければお安いと思います。皆さん10袋単位でのご注文が多いですね~」

お客様:「そうね、うちからそちらまではかなり遠いから、送料ついて当たり前ね!孫も豆が好きだから喜びそうで10袋にしておくわ。しかし大阪のお店でよかったわ、他府県のお店かと思ったのよ」

私:「ありがとうございます!雀の玉子は大阪が発祥地なんです、弊社は大正2年からこの雀の玉子を作ってきたそうです。ですので大阪の方は皆さん懐かしいっておっしゃるんです」

お客様:「これからもよろしくね、色々お話楽しかったわ~お仕事の邪魔をしてごめんなさいね」

楽しかった~( *´艸`)
こういうお客様との話はどんどん進んでしまって、ここには書けないくらい話をさせていただきました
素敵な出会いなんですよね~

スーパーさんで販売しているタイプの雀の玉子

雀の玉子は大阪産(もん)名品なんです

お客様にもお話をしました通り、大正2年創業当時から「雀の玉子」は製造をしていたそうです。
まだまだお菓子を楽しむようなご時世ではなかったころから、ピーナッツ(落花生)に溜り醤油で味付けをしたシンプルな味の豆菓子は大阪の人々のソウルフードだと思うんです。
お電話を頂いたお客様も、買いに来てくださるお客様も皆さんおっしゃるのが「懐かしくてね、あの頃の思い出がよみがえるのよ」と
なんて幸せなお菓子なんでしょう♪
駄菓子屋さんで販売をされていた雀の玉子は「そろばん塾に行った帰りに買っても良いと言われていた」「父が大好きでよくかってきてくれてね、父との思い出の味です」「孫にもこんなお菓子を食べさせたい」などなど
そして、弊社は近辺の小学3年生の工場見学をもう30年ほど受け入れておりまして、その時のお土産も雀の玉子なので、
20代の方も「懐かしいです!こちらに工場見学に来させていただいたのであの頃を思い出します」
そんな風に皆さんがいってくださるので、大阪府からは【大阪産(もん)名品】の認定を頂きました。

ひとりごと

いつもいつも雀の玉子を食べている私ですが、あきないんですよね。あきのこない味♪小さなお子様から熟年層の方まで喜んでくださる。よく商品開発のコンサルの方などは「ターゲットはどんな方ですか?」とおっしゃるのですが、どんなに考えても「万人です」としか言えない( ´艸`)
雀の玉子を食べた瞬間ぶわぁ~~っと思い出がよみがえるって凄いと思うんです。勿論美味しいからなんですが、それ以上の物が食べた方の心の何かをぶわぁ~~っと開かせるって、そんなお菓子が【ほんまもん】やと思っています。
そして今も色々な豆菓子を作るために試作を重ねてくれている職人さんがいてくれて、またこれからの食べてくれる人たちの思い出を作ることができる私達であり続けたいなといつも思っています。
今年も節分がその一つとなったようですね♪
もう3月です。まだまだ寒いのですが少しでも早めに春を感じていただきたくて春限定の豆菓子達を製造させていただきました。
今年は「ひなおまめ」もございます( ´艸`)なんじゃそら…ひなあられちゃうの?( ´艸`)

この記事を書いた人

3代目の嫁

大阪府富田林市で3代続く豆菓子屋「株式会社冨士屋製菓本舗」屋に嫁ぎはやン十年。
経験したことのない仕事を次から次へと教えてもらい、菓子職人さんがこなす豆菓子製造以外は何でもこなします
ネットショップの実務から商品開発、QVCテレビショッピングに出演しての実演販売、大阪高島屋、阪神百貨店など京阪神地区のデパートでの催事販売、お客様とのライブイベントなど楽豆屋の「なんでも屋さん」です。
大阪産の豆菓子を通じ、楽しさを覚え次から次へと仕事を増やしています(笑)。豆菓子が世界一大好きな豆菓子屋の三代目の嫁、毎日豆菓子が食べれてとっても幸せ♪